防錆事業所

沖縄県唯一の溶融亜鉛めっき加工業。
鉄製品を錆から守ります。

県内唯一の溶融亜鉛めっき加工業。

海に囲まれた沖縄では、海洋性の塩害や、高温多湿の気象条件等による著しい腐食など、鉄製品にとっては過酷な環境下にあり、防錆の重要な課題となっています。当事業で行う溶融亜鉛めっきは、亜鉛自身の耐食性と電気化学的にみずからを犠牲にして鉄製品を保護する特性にすぐれており、鉄製品に対する最も効果的な防食方法です。

溶融亜鉛めっきの優れた特性。

溶融亜鉛めっきは、その表面に緻密な酸化皮膜が形成されさらに保護皮膜となり、腐食を防ぎます。一般に腐食速度は使用環境、使用期間によって異なりますが、亜鉛は鉄の10~25倍の耐久性を持っています。また、亜鉛めっき皮膜に何らかの理由でキズが生じた場合、周囲の亜鉛が陽イオンとなって電気化学的に保護する犠牲的防食作用により、鉄の腐食を抑制します。

溶融亜鉛めっき加工作業工程

※注意事項 鋼材の最大寸法は以下の通りです

被めっき物 最大寸法 長さ11.0m×幅1.5m×高さ2.0m
2度漬 長さ11.0m×幅1.5m×高さ3.0m
被めっき物 最大荷重 4トン(治具含む)
  1. 1受入

    外観上の異常の有無を確認します。
    目視にて錆・油脂・塗料・変形・破損・構造等について

  2. 2洗浄

    脱脂工程

    付着している油脂類の除去
    (加温した約10%のアルカリ水溶液)

    酸洗工程

    めっきの障害となる錆やスケールを除去します。
    (常温の塩酸水溶液)

  3. 3めっき処理

    製品を溶融した亜鉛浴に浸け、めっき皮膜を形成します。
    大型浸漬槽の導入により製品の材質や形状寸法に合わせた最適な作業を行います。

  4. 4仕上げ

    タレ等の余剰付着亜鉛及び付着酸化物等を除去します。

  5. 5検査

    外観検査およびめっき試験を行います。
    めっき試験はJIS H0401溶融亜鉛めっき試験方法に基づいて行います。

    りん酸亜鉛処理作業工程はコチラから

  6. 6出荷

    所定の荷姿に結束し出荷票を添付して出荷します。

りん酸亜鉛処理作業工程

  1. 6受入

    外観検査及びめっき試験を終えた製品にりん酸亜鉛加工処理を施すため、受入れを行います。

  2. 7洗浄

    素材表面に付着している油分・ゴミ物の除去。(アルカリ水溶液)
    また、りん酸亜鉛処理工程で均一で緻密なりん酸塩結晶を形成させるため、表面調整も行います。

  3. 8りん酸亜鉛処理

    めっき製品をりん酸浴に浸け、表面にりん酸亜鉛皮膜を形成します。
    素材表面に緻密なりん酸亜鉛皮膜を作る事により塗装の密着性・耐食性が向上します。